旧居留地内イベント
神戸市立博物館は、日本屈指の質と量を兼ね備えた古地図資料を所蔵しています。その礎の一つが、寄贈された南波松太郎コレクションです。
本展は、南波松太郎コレクションのなかから、優品を選りすぐり、広く公開するものです。古地図をこよなく愛した南波松太郎を偲ぶとともに、コレクションの魅力に触れる機会となれば幸いです。
南波松太郎とは?
明治27年大阪生まれ。生来、いろいろなものを集めることが好きだった南波は、旧制中学校の同級生であった秋岡武次郎に誘われて、古地図の蒐集をはじめたといいます。東京帝国大学卒業後は三菱造船神戸造船所に勤め、東京帝国大学教授、神戸商船大学教授、大阪産業大学教授などを歴任。「私の専門は船舶工学で、地理や歴史ではありません」と本人が語っていますが、生涯を通して蒐集・形成したコレクションは日本有数のものでした。